顎変形症とは
顎変形症(がくへんけいしょう)って私も治療を始めるまで知りませんでしたが、一般的にあまり認知されてない症状だと思います。
名前の通り、顎の形が変形してしまう症状なのですが明確な原因は不明とされています。一説によれば遺伝や癖が関わってくるようです。
おそらく私の場合は、永久歯が生え変わる際に歯並びが悪くなりそれに合わせて変形してしまったんじゃないかなと思ってます。
顎が変形してしまっているので、歯科矯正だけでは治療が難しく手術が必要となってきます。
日本人に多いのが下顎前突症と呼ばれるいわゆる受け口と言われてます。
ほかにも上顎前突症と呼ばれる出っ歯だったり(歯の生え方で出っ歯になる人もいますが)、開咬症(歯が咬み合わない)、上下顎非対称、下顎非対称、上顎後退症、下顎後退症などがあります。
私の場合は、下顎前突症と上顎後退症だったので上下とも手術が必要でした。
さらに下顎を手術で引っ込めないといけないので、下顎の先端が下がりすぎてしまうのでオトガイ形成術も同時に行いました。
オトガイ形成術とは下顎の先端を前後させる見た目を良くする手術なので行わなくてもよいのですが、せっかく手術をするので同時にして頂きました。
見た目を良くするということで美容外科じゃないのかとも思いましたが、顎変形症の手術をする際には、顎口腔機能再建外科の治療分野に当たるようです。
顎変形症の手術をする方は下顎を動かす人が多いのでオトガイ形成術を一緒に行う人が多いようです。
【治療費について】
矯正治療だと通常は保健適応外の治療となるので60万~100万円ほどらしいですが、顎変形症は保健適応となり手術の時には高額医療制度の対象となるのでだいたいトータルで15万円前後です。
実際に私が入院した際に支払った金額は11万円です。
高額医療制度は年収により限度額が定まるのと、ベッド代などが対象外になるので人によって金額は前後します。
私もまだ治療中なので確実なことは言えませんが、恐らくトータル20万円を超えることは無いと思います。※追記 計算したら31万円超えていました。(2018年2月現在)
【手術の内容】
上顎と下顎を手術するとのことで、どのような手術になるのかですが、全て口の中から行うので顔に傷は残りません。(手術のあと傷口の中に血が溜まらないようにドレーンと呼ばれるチューブが埋め込まれます。最近はほとんど口から出す方法だと思いますが、そのチューブを顎の下から貫通させる場合には小さい傷が残ってしまうようです。それでもほとんど目立たないらしいですが。)
口の中から一度上下の顎を切り離し、正しい位置にチタンプレートで固定してから切り口を縫い合わせます。
必要があれば骨を削ってから固定します。
簡単にまとめてしまいましたが、かなり高度な技術が必要となる手術です。
国内でも行える病院と先生が少ないらしく、私のお世話になった病院では同室の子が隣の県から来ていました。