手術前矯正(手術前20ヶ月間)と手術前準備
2015年11月から治療を始めましたが、手術に向けてまずは矯正をしなければなりません。
だいたい1年半~2年ほど手術前矯正をします。
しかし矯正を始めるまえに問題が発生。
私、上前歯の両隣の歯(側切歯)が乳歯でして明らかに歯自体が小さく、しかもグラついていて矯正器具をつけられる状態にないと。
先天性欠如というものらしく、生まれつきでそこは永久歯が生えないらしいです。
永久歯が生えてこないことに関しては前々から気付いてましたが、我ながらなんて面倒な状態なんだと思いました…
乳歯を抜いてからでないと矯正を始められないとのことで抜歯をするのですが、矯正歯科では抜歯は出来ないと言われ別の歯医者さんで抜歯。
そのあと矯正を始めたので、矯正期間は2016年2月~2017年9月までの20ヶ月間(1年8ヶ月)。
月1で矯正歯科に通い、その間半年ごとに大学病院を通院していました。
矯正をしていてそこまで大変だなと思うことはありませんでしたが、まとめるとこんな感じです。
・矯正調整(月に1度の通院)のあと5日ほど痛みが強く、食事が制限される。
・矯正器具に食べ物が詰まるので、食後は歯磨き必須。(外食時もトイレで歯磨き。)
・矯正器具が当たり、口内炎が出来やすくなる。
・治療に伴い前歯が咬み合わなくなり、手羽先のようなかぶりついて食べるようなものは食べられなくなる。
・話すとき笑うとき矯正器具が見える。
あと私の場合、手術後に綺麗に咬み合わせるための矯正治療なので、さらに受け口が進んでしまったので笑いにくかったかな、と感じました。
通院後以外は食事もほとんど食べたいものが食べれましたし、矯正治療自体は苦痛に感じることは無かったです。
ただ人によっては痛みで食事が取れないという人もいるようなので、プロテインや青汁、ビタミン剤で補うと良いと思います。
私は毎日、ビタミンC剤(L-システイン配合)、ビタミンB2B6剤、食事でタンパク質が足りてないなというときにソイプロテイン(大豆由来のプロテイン)、青汁を飲んでました。
青汁は難消化性デキストリンが配合されているものだと、お通じが良くなるのでオススメです。
そして半年ごとの大学病院の通院のときに、歯型を取り経過を見て、良い頃合いになったら手術の準備をしていきます。
CT(断層撮影)、MRI(脳の検査)、血液検査、入院日の決定、手術に関する承諾書のサインなど。
また私の場合は身内に甲状腺機能障害の人がいるので、その検査も同時にお願いしました。(全身麻酔に関係してくるため。下手すると目が覚めなくなってしまうという話を聞いたので…)
今思えば、麻酔使用の血液検査を行っているのでそんな心配は必要なかったのですが、自分の身体の事なので知る機会ができて良かったです。
手術1ヶ月前くらいから自己血の貯蔵を始めていきます。
自己血貯蔵は、手術の際に使用する血液を自分の血液で補うためにおこなます。
自分の血を使うことで、拒絶反応や感染症のリスクが下がるので、前もって手術をするのが分かっている患者さんには自己血貯蔵をしているらしいです。
血液の保管が5週間しか出来ないのと、800ccが必要となるので1ヶ月に400ccの血液を2回抜きます。
献血の場合、400ccの血を抜いたら1ヶ月は献血が出来ないルールになっているかと思いますが、これは400ccの血液を身体が作りだすのに1ヶ月かかるからだそうです。
今回の場合、800cc必要なので造血剤(クエン酸第一鉄Na錠)でドーピングして貯蔵します。
2回目の時には貯蔵前に血液検査をして貯蔵が難しければ1回目分の400ccで手術をおこなうとのことでしたが、私は800cc貯蔵することができました。
実際に手術でこの自己血を使う時、95%くらいの人が半分も使わないそうですが、念のため800ccを貯蔵するとのことでした。
この自己血貯蔵ですが、今まで献血に1度も行ったことのない私には、かなりの恐怖でした。
もともと注射自体が苦手で、毎度毎度の血液検査も目を伏せていたのですが、今回は注射針も太く、400cc抜くのと抜いた分の補水液の点滴で40分ほど針が刺さった状態で身動きが取れなかったので…
血圧の低さが関係しているのか、血の貯蔵が他の人よりだいぶ遅く、腕を左右に揺らされました。
生きた心地がしませんでした。
この後も手術で何本も注射を打たれますが、未だに苦手です。